スペイン語の基本文法「間接目的格人称代名詞」
Hola !
今回は、
すでに学習した「直接目的格人称代名詞」
と同じように、
これから “ スペイン語が上達できるか ”
の大事な分岐点になる
「間接目的格人称代名詞」を
学習していきまーす。
では、vamos a empezar ! (^▽^)/
目次
間接目的格人称代名詞とは?
「間接目的格人称代名詞」は、
簡潔に言えば
「~に」を示す目的語を、
人称代名詞に変えることです。
では、「間接目的格人称代名詞」の
活用を覚えましょう。
adelante ! (^▽^)/
「間接目的格人称代名詞」の活用は?
【単数】
「1人称:me:メ:(男性女性共用)私に」
「2人称:te:テ:(男性女性共用)君に」
「3人称:le:レ:彼に、彼女に、(男性女性共用の尊称)あなたに」
【複数】
「1人称:nos:ノス:(男性女性共用)私たちに」
「2人称:os :オス:(男性女性共用)君たちに」
「3人称:les:レス:彼らに、彼女らに、(男性女性共用の尊称)あなたがたに」
※すでに過去記事:スペイン語の基本文法「主語と、動詞」
で、ご説明しているように、
「usted」「ustedes」は
スペイン語の「尊称」なので、
日本語的には、「あなた様」「皆さま方」などのほうが
訳として適していると思いますが、
スペイン語文法・スペイン語辞書で
訳されている書き方「あなた」「あなた方」に、合わせました。
※【覚え方の幸運ルール】
「直接目的格人称代名詞」と「間接目的格人称代名詞」の
単数複数1人称「me・nos」と、
単数複数2人称「te・os」 は同じ形です。(※意味は異なります)
※「直接目的格人称代名詞」と「間接目的格人称代名詞」
の発音は、どちらも弱勢語(アクセントをつけない発音)になります。
どのような用法があるのか?
次は、
「間接目的格人称代名詞」の用法を学習しましょう。
adelante ! (^▽^)/
【1】活用動詞の、間接目的語になる場合は?
(活用した)動詞の、間接目的語(~に)になる場合は、
(活用した)動詞の前に来ます。
例えば、
「Maria no me enseña la carta :マリア・ノ・メ・エンセニャ・ラ・カルタ:マリアは、私に、手紙を見せません」
のような文章になります。
活用した動詞「enseña」の前に
「間接目的格人称代名詞」の「me」が来ます。
【2】「間接目的格人称代名詞」と「直接目的格人称代名詞」が重なる場合は?
「間接目的格人称代名詞」と「直接目的格人称代名詞」
が重なる場合は、
「間接目的格人称代名詞」が先になります。
(例)「Maria no me enseña la carta :マリア・ノ・メ・エンセニャ・ラ・カルタ:マリアは、私に、手紙を見せません」の場合、
直接目的語(~を)にあたる「la carta」は、
「直接目的格人称代名詞」の「la」
に変更でき、
「直接目的格人称代名詞」よりも、
「間接目的格人称代名詞」が先に来るのが、文法ルールなので、
「Maria no me la enseña:マリア・ノ・メ・ラ・エンセニャ」
となります。
【覚え方のポイント】
「間接目的格人称代名詞」と「直接目的格人称代名詞」
が重なる場合
「~に+~を」の順になります。
【3】「直接目的格人称代名詞」と「間接目的格人称代名詞」の、どちらも「3人称」の場合は?
「直接目的格人称代名詞」と「間接目的格人称代名詞」
の、どちらも「3人称」の場合は、「間接目的格人称代名詞」の
3人称(le les)を、「se」に変えます。
(例)「Maria no le enseña la carta :マリア・ノ・レ・エンセニャ・ラ・カルタ:マリアは、彼に(彼女に、尊称あなたに)手紙を見せません」
の文章は、
間接目的語、直接目的語になる
「 le:彼に(彼女に、尊称あなたに)」と
「la carta:手紙を」の
両方が、3人称扱いになりますので、
こういう場合は、
まず「直接目的語:~を」のほうを、
「直接目的格人称代名詞」
に変えます。(この場合は「la」に変化)
次に、「間接目的格人称代名詞」3人称(le)を
「se」に変えます。
どちらも、文法ルールで、
動詞の前に来るのですが、
順番があり、
「直接目的格人称代名詞」(~を)よりも、
「間接目的格人称代名詞」(~に)が、先に来ます。
だから、例文では、
「Maria no le enseña la carta」が、
「Maria no se la enseña :マリア・ノ・セ・ラ・エンセニャ
:マリアは、彼に(彼女に、尊称あなたに)それを見せません」
になります。
「ポイント」は、
直接目的語(~を)にあたる「la carta」➡「 la 」に変わります。
間接目的語(~に)にあたる「le」➡「se」に変わります。
「間接目的格人称代名詞」の「se」が先に来ます。
※「間接目的格人称代名詞」3人称が
「彼に、彼女に、尊称あなたに」のいずれかは、
その時の会話場面や、文章の流れから判断します。
【4】「間接目的格人称代名詞」が、不定詞の目的語になる場合は?
「間接目的格人称代名詞」が、
不定詞の目的語になる場合は、
不定詞の語尾に「間接目的格人称代名詞」をくっつけて、使用します。
(例)Voy a darte esta peineta :ボイ・ア・ダルテ・エスタ・ペイネタ:この飾りぐしを、君にあげます」
のように、不定詞の語尾にくっつけるのが、一般的ですが、
Te voy a dar esta peineta :テ・ボイ・ア・ダル・エスタ・ペイネタ:君に、この飾りぐしを、あげます」のように、
「間接目的格人称代名詞」を
文頭に、もってくることもあります。
さらに、
不定詞が目的語になり、
「直接目的格人称代名詞」と「間接目的格人称代名詞」の
両方がある場合は、
「不定詞+間接目的格人称代名詞+直接目的格人称代名詞」を
1語のようにして、使用することもあります。
(例)「¿ Quieres prestarme la cámara:キエレス・プレスタルメ・ラ・カマラ ?:私に、カメラを貸してくれませんか?」
の文章は、
直接目的語(~を)にあたる「 la cámara」を、
直接目的格人称代名詞に変化できるので、
「¿ Quieres prestármela?:キエレス・プレスタルメラ?:それを、私に貸してくれませんか?」
のように変更できます。
※「不定詞+間接目的格人称代名詞(~に)+直接目的格人称代名詞(~を)」の形になる場合は、
この形の、最後から3番目の音節に強勢符を付ける。
上記の場合は、prestármela
となり、アクセントが付きます。
【5】「間接目的語:~に」となる代名詞や、名詞を強調する場合は?
【5】「間接目的語:~に」となる代名詞や
名詞を強調する場合、
名詞あるいは代名詞を
(活用した)動詞の前に持ってくる場合は、
「間接目的格人称代名詞」を、再度繰り返します(重複する)。
「強調形」
(例)A Leonardo no le voy a prestar este libro :ア・レオナルド・ノ・レ・ボイ・ア・プレスタル・エステ・リブロ
:レオナルドに、私はこの本を貸しません」
また
語順が普通の場合でも、
間接目的語(~に)にあたる語が、
「a+名詞(固有名詞など)」の場合は、
間接目的格人称代名詞と一緒に、用います
(※同じ意味を繰り返します)
(例)「Voy a darle este libro a Maria」
また、
「Le voy a dar este libro a Maria」の形もあります。
間接目的格人称代名詞を使った答え方例文
相手からの質問に対して、
「直接目的格人称代名詞」や
「間接目的格人称代名詞」を
使っての
答え方を学びましょう。
「 ¿ Me das esta silla ? :メ・ダス・エスタ・シリャ?
:君は、私にこの椅子をくれますか?」
に対しての答え方(強く示さない場合)は、
「Sí, te la doy :シ・テ・ラ・ドイ:はい、私は君にそれをあげます」
「No, no te la doy :ノ・ノ・テ・ラ・ドイ:いいえ、私は、君にそれをあげません」
「¿Quien le da este libro ?:キエン・レ・ダ・エステ・リブロ?
:誰が、彼に(彼女に、尊称あなたに)、この本を与えますか?」
例えば、
「彼に」の場合で、さらに強く示したい場合は、
重複を用いて、
「Se lo doy a él :セ・ロ・ドイ・ア・エル:私が、彼に、それを与えます」
「考え方のポイント」
「直接目的格人称代名詞」や
「間接目的格人称代名詞」を使用した文の場合は、
文章中の、目的語に注目する。
「a+名詞(固有名詞など)」の形なら、
「直接目的格人称代名詞」あるいは
「間接目的格人称代名詞」のいずれかを、再度繰り返す(重複する)。
今日は、ここまででーす。
次回は、「直接目的格人称代名詞」や
「間接目的格人称代名詞」を強調したい時に、
どのように変化させればよいか?
の活用表を
ご紹介します。
toma un café frío para descansar (^○^)
では、次回も
たのしくスペイン語や
スペイン観光文化を
学びましょう。
hasta luegoooooo (⌒∇⌒)ノ””