スペイン語の基本文法「直接目的格人称代名詞」
Hola !
今回は、
「直接目的格人称代名詞」について
学習しましょう。
この「直接目的格人称代名詞」や
今後学習していく「間接目的格人称代名詞」
は、
スペイン語学習過程において、
“ 今後スペイン語が上達できるか ” の
大きな分岐点になりますので、
しっかり理解してくださいね。
では、
vamos a empezar ! (^▽^)/
目次
「直接目的格人称代名詞」とは?
「直接目的格人称代名詞」は、
(難しそうなネーミングですが)
簡単に言えば、(~を)にあたる目的語を、
人称代名詞に変えることです。
また
「~を」は、「人」を示す場合と、
「物」を示す場合があります。
「直接目的格人称代名詞」の活用は?
「直接目的格人称代名詞」の活用は、
以下のようになります。
「直接目的格人称代名詞の活用」
【単数】
「1人称:me:メ:(男性女性共用)私を」
「2人称:te:テ:(男性女性共用)君を」
「3人称男性・物:lo (le):ロ(レ):彼を、それを、
あなたを」
「3人称女性・物:la:ラ:彼女を、それを、(あなたを) 」
【複数】
「1人称:nos:ノス:(男性女性共用)私たちを」
「2人称:os :オス:(男性女性共用)君たちを」
「3人称男性・物:los(les):ロス(レス):彼らを、それらを、あなた方を」
「3人称女性・物:las:ラス:彼女らを、それらを、(あなた方を) 」
※「usted」「ustedes」は
スペイン語の「尊称」なので、
日本語的には、「あなた様」「皆さま方」などのほうが
訳として適していると思いますが、
スペイン語文法・スペイン語辞書で
訳されている書き方「あなた」「あなた方」に、合わせました。
※「le」「les」については、
スペイン国の文法か、
南米スペイン語使用国の文法かにより、
多少、扱われ方が異なりますが、
「le」「les」を含めて説明すると、
上記のような活用になります。
「直接目的格人称代名詞」の語順は?
さきほど学習した
単数:「me」「te」「lo(le)」「la」
複数「nos」「os」「 los (les)」「las」の
「直接目的格人称代名詞」が
動詞の目的語(~を)になる場合、
基本的に、動詞の前に来ます。
例えば、
「¿Me amas ? : メ・アマス?:君は、私を愛していますか?」
「Sí , te amo :シ、テ・アモ:はい、私は、君を愛しています」
※発音について、「直接目的格人称代名詞」は、
弱勢語(アクセントなし)になりますので、
強く発音しないで、普通に発音してください。
※スペイン語は、
「Sí:はい」「No:いいえ」で答えることができる、
疑問詞が含まれない疑問文(質問会話)では、
疑問文の文末(質問会話の最後)は、
しり上がり調子(声を高くするイメージ)で発音します。
だから上記例の「amas?」も、
「しりあがり調子」で発音します。
※スペイン語は、基本的に主語にあたる単語を省略します。
だから動詞をみて、同時に主語も判断することが大事です。
このような文法構成なので、
スペイン語の動詞活用を覚えることは
とても重要です。(^^)
また、スペインでは「amar」よりも、
「¿ me quieres ?」「Sí, te quiero」の
言い方が一般的です。
なるほど、こんなふうに用いるのか!「直接目的格人称代名詞」の使用例文
では、
「直接目的格人称代名詞」を使用した
例文を記しておきますね。
adelante ! (^▽^)/
【1人称単数・2人称単数を使用した場合】
「¿ Me conoces ? :メ・コノセス?:君は、私を知っていますか?」
「No, no te conozco :ノ、ノ・テ・コノスコ
:いいえ、私は、君を知りません」
【1人称複数・2人称複数を使用した場合】
「¿Nos quieres ?: ノス・キエレス?:君は、私たちを好きですか?」
「Sí , os quiero :シ、オス・キエロ:はい、私は、君たちを好きです」
ここまでは、
理解しやすいと思います。(^^)
【3人称単数複数の場合】
注意するのは、「3人称」の場合です。
【目的語(~を)が、単数男性名詞になる場合】
【A】「Ella Compra el bolso , pero no lo compro:
:エリャ・コンプラ・エル・ボルソ、ペロ・ノ・ロ・コンプロ
:彼女は、夫人バッグを買いますが、私はそれを買いません」
【目的語(~を)が、単数女性名詞になる場合】
【B】Él compra la mochila , pero no la compro
エル・コンプラ・ラ・モチラ、ペロ・ノ・ラ・コンプロ
:彼は、リュックを買いますが、私はそれを買いません」
【目的語(~を)が、複数男性名詞になる場合】
【C】「Ella Compra los bolsos , pero no los compro:
:エリャ・コンプラ・ロス・ボルソス、ペロ・ノ・ロス・コンプロ
:彼女は、夫人バッグ数個を買いますが、私はそれらを買いません」
【目的語(~を)が、複数女性名詞になる場合】
【D】Él compra las mochilas , pero no las compro
エル・コンプラ・ラス・モチラス、ペロ・ノ・ラス・コンプロ
:彼は、リュック数個を買いますが、私はそれらを買いません」
【そのほかの例文】
【目的語(~を)が、単数男性名詞になる場合】
【E】「¿Tienes ese bolígrafo ?:ティエネス・エセ・ボリグラフォ?
:君は、そのボールペンを持っていますか?」
「Sí , lo tengo aquí:シ、ロ・テンゴ・アキ
:はい、私は、ここにそれを持っています」
【目的語(~を)が、複数男性名詞になる場合】
【F】「¿Tienes esos bolígrafos ?:ティエネス・エソス・ボリグラフォス?
:君は、それらのボールペンを持っていますか?」
「Sí , los tengo aquí:シ、ロス・テンゴ・アキ
:はい、私は、ここにそれらを持っています」
【目的語(~を)が、単数女性名詞になる場合】
【G】「¿ Tienes esa tinta ? :ティエネス・エサ・ティンタ?
:君は、そのインクを持っていますか」
「Sí , la tengo aquí:シ、ラ・テンゴ・アキ」
:はい、私は、ここにそれを持っています」
【目的語(~を)が、複数女性名詞になる場合】
【H】「¿ Tienes esas tintas ? :ティエネス・エサス・ティンタス?
:君は、それらのインクを持っていますか?」
「Sí , las tengo aquí:シ、ラス・テンゴ・アキ」
:はい、私は、ここにそれらを持っています」
【考え方のポイント】
【目的語が「(人以外の)物」の場合】
【1】まず、上記例文で
ご紹介したような、
目的語(~を)になる「物」が
男性名詞か、
女性名詞かを判断します。
※例えば、上記の例文【A】の場合は、
まず「el bolso」に注目して、
「el bolso」は、
「定冠詞 el+男性名詞」だと
すぐにわかりますね。(^^)
【2】判断した後は、
【目的語(~を)が、単数男性名詞の場合】
目的語(~を)になる「el+男性名詞」が、
直接目的格人称代名詞「lo」に変化します。
また、
【目的語(~を)が、複数男性名詞の場合】
目的語(~を)になる「los+男性名詞」が、
直接目的格人称代名詞「los」に変化します。
※上記の例文【B】の場合は、
「la mochila」に注目して、
「定冠詞 la+女性名詞」だと
すぐにわかりますね。(^^)
【2】判断した後は、
【目的語(~を)が、単数女性名詞の場合】
目的語(~を)になる「la+女性名詞」が、
直接目的格人称代名詞「la」に変化します。
また、
【目的語(~を)が、複数女性名詞の場合】
目的語(~を)になる「las+女性名詞」が、
直接目的格人称代名詞「las」に変化します。
【定冠詞がない場合は?】
定冠詞「el(los)」や
定冠詞「la(las)」が、
初めからあれば、
理解しやすいのですが、
定冠詞がない場合もあります。
なので、
「定冠詞がない場合」の
ポイントを
ご説明します。
上記例文【E】の場合は、
【1】目的語(~を)になる
「bolígrafo 」だけに注目して、
この「bolígrafo 」は、
「定冠詞elのつく男性名詞か?」
あるいは「定冠詞laのつく女性名詞か?」を判断します。
もし「el bolígrafo」を暗記していれば、
すぐ「男性名詞」と判断できます。
※でも、暗記していなくても、
この場合は、
「ese」などの
指示形容詞からでも
「定冠詞elのつく男性名詞」
と判断できます。
【2】判断ができれば、
あとは、活用ルールにより、
直接目的格人称代名詞が「lo」になります。
そのほかの上記例文も、
同じ考え方です。
スペイン語学習継続の秘訣は、
楽しみながら、
また無理をせず、
「poco a poco :ポコ・ア・ポコ:すこしずつ♪」
理解していくことが大事です。
なので、
今日はここまででーす。(^^)
次の回は、「人の場合」について、
学習しましょう。
hasta luegooooo (⌒ー⌒)ノ~~~