スペイン語の基本文法「直説法現在完了:(2)」
Hola !
過去記事:スペイン語の基本文法「直説法現在完了」
の続きです。
今回は、
ご説明した
「おもな3つの用法」に追加で、
「こういう場合も、直説法現在完了が使用されるのか」
という用法を
学びましょう。
Vamos a empezar ! (^▽^)/
目次
直説法現在完了の用法(4)【過去の行動・状態により、現時点まで結果が影響する場合】
直説法現在完了の用法
【過去の行動・状態により、現時点まで結果が影響する場合】とは、
簡単に言えば「(過去の行動・状態)により、(過去~現時点まで)~してきた」の意味を示します。※今日まで=現時点まで。
(例A) La Industria de TI ha prosperado mucho
:ラ・インドゥストリア・デ・TI・ア・プロスペラド・ムチョ
:IT産業は、(※現時点まで)とても栄えてきました」
※日本では、「IT」産業と言われますが、
スペイン語は「TI」です。la Tecnología de la Informaciónの略。
Desde pequeño he deseado tener casa propia
:デスデ・ペケニョ・エ・デセアド・テネル・カサ・プロピア
:幼いころから、(※現時点まで)自分の持ち家をほしいと、思ってきました」
【ポイント】
今後の学習で、「直説法遡及未来の活用・用法」
「直説法過去完了の活用・用法」、
「直説法瞬時過去の活用・用法」や
「直説法継続過去の活用・用法」の組み合わせ、
さらに「接続法の活用・用法」なども
出てくるのですが、
このような活用や用法が
増えてくると、
正直、文章解説だけでは
頭の中が
「ごっちゃ、ごっちゃ・・・」ummm ( ̄  ̄;) ??・・
になりやすく、
理解が難しくなるので、
「それぞれの用法の場面を思い描く、豊かなイメージ力」
+「自分で書いて時制図を作る」ことが、
理解するための早道です。
(一つの図例ですが)
así・・・(このように)(^^)
過去~ .未来~
「 . 」は「現時点」を示す。現時点(1点)の一瞬先は未来になる。
「過去:直線」「未来:直線」を示します。
上記(例A)場合、「現時点(1点)までに区切り」をおいたことで、
直説法現在完了形が使用されています。
また(例A)を
例えば「IT産業は、(現在も継続して)繁栄しています」
を表現したい場合、
「継続」は、現時点(1点)までの
区切りがない状態であり、
「 . 」(現時点)+「未来:直線」と続いていくので、
現在の時制(直説法現在)が使用されます。
(例)「 Los negocios prosperan :ロス・ネゴシオス・プロスペラン
:商売は、成功している(繁栄している)」
要は「ある状態(結果)について、どのように表現したいか?(どのように表現されているか)」
で、活用が変わります。
表現する側の自由です。(^^)
※ただし、「過去から(現時点を含め)継続されている」
ことを示す場合、
スペイン語独特の構文などが
使用される場合もあります。
Espero que haya entendido bien ! (⌒-⌒)
直説法現在完了の活用を使用しないで、現在完了を示す活用は?
今まで、学習してきた
直説法現在完了の活用を使用しないけど、
決まっている構文を使い、
現在完了の用法を示すこともできます。
動詞は「acabar:終わる」を使います。
構文は「acabar de 不定詞:今(現時点で)~したばかりである」
の意味になります。
(例)「Maria acaba de salir :マリア・アカバ・デ・サリル
:マリアは、外出したばかりです(外出したところです)」
「Acabo de llegar a estación:アカボ・デ・リェガル・ア・エスタシオン:私は、駅に到着したばかりです(到着したところです)」
※ llegar は、ジェガルと呼ぶ人もいます。
そのほか、
「Tener +過去分詞:~しました、~してあります」
の活用もあります。
【直説法現在完了】Ya he escrito la carta:ヤ・エ・エスクリト・ラ・カルタ
:すでに、その手紙を、書いてしまいました」
【tener +過去分詞】「Ya tengo escrita la carta:ヤ・テンゴ・エスクリタ・ラ・カルタ
:すでに、その手紙は、書いてあります」
※「tener+過去分詞~」は、直接目的語(~)の
数や性により変化します。
直説法現在完了を示す、そのほかの構文や動詞は?
「直説法現在完了」を示す、
スペイン語独自の構文や動詞を学びましょう。
【llevar】
「llevar:リェバル(またはジェバル)」は、
(代表で)「連れていきます、持っていきます」などを
意味しますが、
「直説法現在完了」の用法を
表現することもできます。
(例)「¿ Cánto tiempo lleva usted en España ?
:クアント・ティエンポ・リェバ(またはジェバ)・ウステ
・エン・エスパニャ?:スペインに来てから、どのくらいになりますか?」
※どのくらいの時間を過ごしていますか?(経過していますか)?
を意味する。
【 Hace ~ que・・・ 】
構文「Hace ~ que・・・」は、
「・・・している期間が、~年になります」の意味を示します。
(例)「 Hace dos años que estudio español
:アセ・ドス・アニョス・ケ・エストゥディオ・エスパニョル
:スペイン語を学習している期間が、2年になります」
もっと簡潔に言えば、
「スペイン語を習って、2年になります」
の意味です。
haber と 過去分詞、どちらを強く発音する?
「直説法現在完了」での発音について、
例えば「he visto」の意味を考えたときに、
「ver:見る」の動詞のほうを
強く発音しがちなのですが、
この場合「he visto」 「has dicho 」
のように、
過去分詞も
はっきり伝えながらも、
haberの活用の方を
より強く発音してください。
では、次回も
楽しく、
スペイン語と
スペイン観光文化を
学びましょう。
Hasta luegoooooo (⌒ー⌒)ノ~~~