これぞスペイン!スリル満点「牛追い祭り」
Hola !
今回は、
スペインで有名な
「牛追い祭り」を
ご紹介します。(^▽^)/
目次
牛追い祭りは、何のため?
スペインで
「牛」と「大勢の人々」が、
一緒になって走っている
ニュースを見たことが
ある方も
いると思いますが、
「牛追い祭り」は、
ただ “牛さんを追いかけて、
遊ぶ祭りではない ”と
いうことを
知っている方は、
多くないかもしれません。
「牛追い祭り」の基本名称は、
「サン・フェルミン祭り:Fiesta de San Fermín
:フィエスタ・デ・サン・フェルミン」と呼ばれ、
ジャンル分けすると、
守護聖人を称賛する
「宗教セレモニー」になります。
パンプローナ「サン・フェルミン祭り」の起源と場所は?
「サン・フェルミン祭り:Fiesta de San Fermín
:フィエスタ・デ・サン・フェルミン」は、
二つの伝統的な催しから
始まっており、
中世のパンプローナで
初夏ごろに
実施されていた
「商業関連の展覧会」に訪れた、
牛と一緒の商人により「闘牛」
が実施されていたことと、
もう一つは、
守護聖人を
尊重する
宗教的セレモニーが
開催されていたことです。
その後、
この展覧会と
宗教的セレモニーを
同日開催することになり、
これが、
「パンプローナ:Pamplona」の
「サン・フェルミン祭り:Fiesta de San Fermín
:フィエスタ・デ・サン・フェルミン」の
始まりだと
言われています。
「聖人フェルミン」は、
パンプローナの守護聖人で、
盛大な「サン・フェルミン祭り」は、
スペインのナバラ州の
「パンプローナ」という
州都で開催されます。
「サン・フェルミン祭り」が、
実施されるのは、
毎年7月で、
4月に開催される
「セビリアの春祭り」と、
3月に実施される
盛大に燃え上がる
大きな火を
見ることができる
「バレンシアの火祭り」とともに、
「スペイン3大祭り」の一つと言われる、
世界的に有名なセレモニーです。
開催される期間は?
「サン・フェルミン祭り:Fiesta de San Fermín
:フィエスタ・デ・サン・フェルミン」は、
基本的に
7月6日~7月14日まで
開催されます。
※7月6日が
「いよいよ、牛追い祭りが始まるぞ!」という
前夜祭になりますので、
「牛追い:El encierro:エル・エンシエㇽロ」の
スタートは
7月7日からですね。
でも、
前夜祭といっても、
すでに
“ 明日、牛と一緒に走るぞ!! ” と
意気込んでいる人たちなどが
集まって、
開催宣言とともに、
パレードをしたり、
食べたり飲んだりして、
すでに
お祭りは始まっていますの
状態のようです (^^)
(⌒▽⌒)/🍹【viva ! Fiesta de San Fermín !】🍹\(⌒▽⌒)
なぜ、セレモニーに【牛】が登場するのか?
日本では、
大多数の方にとって、
“ モゥー ” っとなく
「牛:vaca:バカ」さんは、
牛乳を飲む時や、
(人間の生命維持のために)
牛さんから「命」を提供して
もらった「牛肉」を
食べるときぐらいしか
直接関係しないと
思います。
でも、
スペインには
古代のイベリア半島で
生活していた
ケルティベリア人の
歴史があります。
ケルティベリア人は、
「牛」さんを、
崇拝する精神を
もっていました。
このような
歴史背景により、
スペインには
「牛」と関連する
守護聖人のための
セレモニー行事が多いし、
また文化的に異なる
日本から見れば、
「なんて、かわいそう・・・」
と思う方が多いだろう、
「闘牛」には、
願い事をかける
セレモニー的な要素が
プラスされたと
いわれています。
このような歴史により、
「牛追い:El encierro:エル・エンシエㇽロ」は
勇敢さの象徴に
なっていきました。
※個人的に、
牛さんを殺さない
「牛追い:エンシエロ」は、
「勇敢の象徴」で
あると思います。
でも「闘牛」は、
牛さんが
かわいそうで、
やっぱり無理だな・・・
と思います。・・・( ̄  ̄;)
「聖人フェルミン」って、どんな方?
パンプローナの「サン・フェルミン祭り」で
崇拝されている「聖人フェルミン」とは
どんなお方だったのか、
ご紹介します。
「聖人フェルミン」は、
パンプローナで選ばれた
古代のローマ元老院議員の
大事な息子で、
あとに、
キリスト教徒になりました。
そして、
洗礼をうけたとされる
「聖人フェルミン」は、
パンプローナで
初めての司教になりました。
その後は、
ナバラエリアで
キリスト教繁栄のための
活動に努めていましたが、
現在のフランスである
アミアンで
斬首されてしまいました。
Qué pena (ケ・ペナ:なんて、お気の毒)
(T_T)
牛追い祭りで使う、赤いフカーフは?
「サン・フェルミン祭り:Fiesta de San Fermín
:フィエスタ・デ・サン・フェルミン」の
盛大なセレモニーに
参加する人たちは、
赤いスカーフを巻いています。
これは、
「聖人フェルミン」が
お気の毒「斬首刑」に
なったことを
思い出すためと
言われています。
このように、
ただ “ 牛を追いかける、スリル満点の祭り ”
のように見える
お祭りの
一つ一つの催しや、
決まり事に
継承され続けてきた
大事な意味が
隠されているんですね。(^^)
「サン・フェルミン祭り」が登場する小説は?
この「サン・フェルミン祭り」の
期間には、
世界中から
多くの人々が
集まってきて、
盛大なセレモニーを楽しみます。
この盛大な、
「サン・フェルミン 牛追い祭り」
が登場する小説を
知っていますか?
答えは、
アーネスト・ヘミングウェイによる
「日はまた昇る」です。
アメリカ出身の
ヘミングウェイは
実際に1923年
パンプローナで
「サン・フェルミン 牛追い祭り」
を初めて見て
セレモニーの魅力に
引き込まれました。
その後も、
ヘミングウェイは
何度もパンプローナを旅したと
いわれており、
パンプローナの闘牛場の
周囲エリアには
「ヘミングウェイ遊歩道」なるものが
あります。
またヘミングウェイは
闘牛解説書といわれる
「Death in the Afternoon」も
執筆しました。
サンフェルミン・牛追い祭りの日程は?
では、
「サン・フェルミン祭り:Fiesta de San Fermín
:フィエスタ・デ・サン・フェルミン」が実施される
期間の過程をご紹介します。(^▽^)/
【1】開会宣言「チョピソナ」
7月6日に実施されます。
この時、開会宣言を行う場所には
「サン・フェルミン 牛追い祭り」に
参加する人たちが
大勢集まります。
また、
四角の布で作られた
赤いスカーフと
白のズボン(パンタロン)が
シンボル的な
参加者の服装です。
そして
開催合図とともに、
「ロケット花火:チュナピソ」が
勢いよく
太陽が輝く青空に
打ち上げられます。
この「開会宣言」は
名誉な役割なので、
以前は、
パンプローナの市長により
行われていましたが、
サッカークラブの選手や、
会長などが、
開会宣言を
務めるようになりました。
さらに、7月6日は、
この「開会宣言」だけが
主役ではありません。
1911年に開始されたとする、
華やかなワルツのパレード
「リアウ・リアウ: Riau-Riau」
も実施されます。
パレード参加者は、
「聖人フェルミン」をまつる
礼拝堂に向かいながら、
ワルツを踊ります。
【2】7月7日「サン・フェルミン・牛追い祭り本番」
7月7日は、
「サン・フェルミン祭り」の期間で
一番大事な日です。
また「牛追い」の催しが
始まるスタートの日でもあります。
この日、
「聖人フェルミン」の銅像と一緒に、
大勢のパンプローナの人々が
行進します。
行進では、
伝統的ダンスが行われ、
その間に、
バラの花が
聖人セルニンの
井戸に入れられ、
大聖堂の鐘が
大きく鳴りひびきます。
そのほか、
セレモニー期間中での
実施日は
毎年、変化しますが、
ボウルや、笛
ドラムなどで
大きな音をだす
50年を超える
伝統行事「爆音:エル・ストゥルエンド」
という催しもあり、
日本や外国から集まった人々が
関心を持つ
ユニークな催しの
一つだと思います。
連日、繰り広げられる「エンシエロ」
牛さんと
勇敢な人たちが繰り広げる
スリル満点の
催し「牛追い:エンシエロ」は、
なんと、連日開催されます。 w( ̄▽ ̄;)w!!
7月7日~7月14日の朝から
実施され、
参加者は、
スタート前に
「聖人サンフェルミン」に対して
“ 最後まで、完走できますように ”との
祈りを込め
讃美歌を歌った後、
待ちに待った「牛追い:エンシエロ」
に出発します。
多くの人々が
スタートした後、
闘牛や雄牛12頭が、
ルール通り順に
勢いよく
走り出します。
闘牛や雄牛と、
人々が走るコースには
柵が整備されており、
周囲の人々は
コースの外側から
走っている勇敢者と、
勇ましく走る
牛さんの姿を
スリルと一緒に楽しみながら
見物します。
柵コースの長さは
825mほどで、
この牛さんと
人々の競争?は
3分間ほどでゴールに
なります。
でも
この3分ほどの間に、
牛さんと参加者との
名シーンや、
さまざまな
ドラマが誕生します。
さらに、
ゴール地点である闘牛場では、
若い牛が登場して、
人々は、
闘牛士になったような気分を
楽しみます。
※タッチしたり、
マントを使ったりするだけで、
牛さんを殺しません。
でも大勢に囲まれ
牛さんにとっては、
“ モウー grrrrrr ! ” ( ̄へ ̄井) という
気分だと思います(笑)
この「牛追い:エンシエロ」が、
連日実施されるとは、
やっぱりスペインは
「情熱の国」だということを
感じます。
Viva españa!
animo, toro ! \(^▽^)/
参加する勇気ある?実は命がけのエンシエロ!
ただ見ているだけで
スリルと楽しさを
経験できる「サン・フェルミン 牛追い祭り」
ですが、
参加する男性陣は、
“ 俺は、勇敢だぜ!”
を示すために、
命がけです。
実際、
この伝統行事では、
1925年以降、
10名以上の人が
残念な結果(お亡くなり)に
なりました。
闘牛さんは、
強いので
胸をつかれたり、
吹っ飛ばされたりして、
頭蓋骨損傷!など
大変悲惨な状態に
なるようです。
もちろん、
闘牛や雄牛さんたちは、
ただ走らされている
だけですが、
大勢の人々が、
“ 俺は勇敢さ!” を
示すために、
わざわざ
牛さんを、
ぜひ一度さわろうと
走りながら、
タッチするなどの目的で
牛さんに近づきます。
(残念な結果になってしまった方は
お気の毒と思いますが)
これが怪我したり、
吹っ飛ばされたりする
突き刺されたりする、
原因だと思うのですが・・・
しかも、
一般の牛さんの標準的視力は
0.04ほどだそうです。
あんなに大勢なら、
牛さん、
ぶつかりたくなくても、
走っている人に
ぶつかってしまうわけで・・・
うーむ ( ̄  ̄;)
“ 牛さんから
俺が、はっきり見えている。勝負だ!”
と思っている(?)
男性陣の
勇敢さの証明の
代償は、大きいみたいですね。
ちなみに、危険なので
女性参加は
1974年で
禁止になりました。
また、
“ お亡くなり ”までは
いかなくても、
重症になってしまった方や、
怪我した人は、
毎年、数百人!ほど
いるようです。
本当に、
命がけの行事だと思います。(⌒▽⌒;)
まだまだあります、ユニーク行事!
そのほか、
連日開催される
行事に「巨大人形」による
ユニークなパレードも
実施されます。
1860年~1941年までに、
6体の馬型人形の「サルディコス」と
5体の手をふる役割の「カベスドス」、
子供をおいかけて、殴りかかる
6体の「キリキス」、
全部あわせて
(巨大ですが、愛らしい)
17体の巨大人形が
登場しました。
「巨大人形」は、
150年を超える歴史があり、
人形を制作した人たちが
背負って、
継承された伝統的音楽と一緒に
ステップします。
最後に「巨大人形」は、
「サン・フェルミン 牛追いまつり」の
終わりに、
火をつけて
盛大に燃え上がり
祭りとともに終わります。
また「サン・フェルミン 牛追い祭り」の
最終日になる
7月14日に
人々は歌を歌い、
キャンドルをつけて、
赤いスカーフをたたんで
閉会宣言があり、
盛大で
すばらしい、
「 Fiesta de San Fermín
:フィエスタ・デ・サン・フェルミン」は
幕を閉じます。
パンプローナに観光するなら、
命がけ&楽しい「サン・フェルミン 牛追い祭り」
一見の価値がありますよ。(^^)
では、次回も楽しく
スペイン語と
スペイン旅文化を
学びましょう。
Hasta luegoooo
(⌒ー⌒)ノ~~~