スペインの歴史を学べる、美しく壮大な「アルハンブラ宮殿」
目次
スペインとイスラム文化との歴史が残る美しい宮殿
Hola ! ¿ Qué tal ?
スペイン国の中に、
イスラム文化の歴史が
そのまま残る
美しい宮殿があることを
知っていますか?
その名は「アルハンブラ宮殿」です。
世界中から
観光客が訪れる、
大自然の中に
荘厳な姿でたたずむ、
アルハンブラ宮殿と
その周りにある、
すばらしい建築物や
風景を見ることができる
総面積14000㎡もの広大な
観光名所「アルハンブラ宮殿」
(La Alhambra:ラ・アランブラ)を
ご紹介します。(^▽^)/
初めてアルハンブラ宮殿を
観光した人は、
アルハンブラ宮殿内部の、
いたるところで
「イスラム世界」の
歴史遺産に出会います。
だから、
宮殿内部の壁画や
装飾デザインなどをみて、
「スペインの宮殿なのに、
なんかイスラム文化的な、
雰囲気があるような?」
(‥ ) ¿ Por qué ? (ポル:ケ:なぜ?) って
思われた方もいると思いますが、
その鋭い気づきは正しく、
実はスペインは
過去の歴史の中で
文化が異なるイスラムの民に
支配された時期が
あったのです。(^^)
また「アルハンブラ」の
名称由来は、
アラビア語で “ 赤い城塞 ”を意味する
アル・ハムラーという言葉が、
スペイン語に、
なまって変化した
という説もあります。
では、スペインにある
アルハンブラ宮殿に、
なぜイスラム文化の
歴史遺産が
多く残されているのかを、
ご説明いたします。
観光する場所の歴史を
知っておくと、
ただ建築物や、
景色を見学する場合よりも、
“ その時代の人物の一人に
なったような気分 ” で
展示物や建築物を、
より理解でき、
その時代について
思いをはせることができます。(^^)
アルハンブラ宮殿の場所と歴史
「アルハンブラ宮殿」は、
アンダルシア州の
グラナダ県、グラナダエリアの
美しい景色を見渡せる
丘の上にあります。
アルハンブラは
要塞都市ですが、
いくつかの
異なる時代に建築された
さまざまな建物が
統合されており、
ウマイヤ朝を再興した
“ 後ウマイヤ王朝 ”の末期時期の
砦(とりで) “アルカサーバ ”
が起源となる形と
いわれています。
“アルカサーバ ” は、
農民反乱軍からの防御のために
築かれた砦でした。
8世紀初頭以降に、
イスラム教徒が
イベリア半島に入ってきて、
711年ごろに
トレドを占領してから、
わずか数年で
イベリア半島の
ほとんどのエリアが、
イスラム圏になってしまいました。
しかし11世紀の前半以降、
レコンキスタ(キリスト教徒による
国の領地を回復させる運動)が活発になり、
1246年までにはトレド、コルドバ、
およびセビーリャまでを
領土回復させ、
スペインでの、
イスラム教徒の領土は、
アンダルシアの
南部エリアだけになりました。
アルハンブラ宮殿が、拡大した時期は?
アルハンブラ宮殿が
拡大されたのは、
1238年~1492年まで続いた
ナスル朝の時代でした。
60年の長い年月をかけ
ムハンマド1世と、
息子のムハンマド2世により
“ 水道 ” が設置され、
アルハンブラの起源形である、
アルカサーバを拡張し、
(今は現存していない)宮殿を作り上げました。
さらにムハンマド5世と
ユースフ1世の時代に、
コマレス宮を基盤とした建築物や、
正義の門、マチューカの塔などが建造され、
さらに城廊で唯一、
イスラム美術の様式の
ひとつである
“アラベスク”のデザインが施された
「ぶどう酒の門」や、
宮殿には
大理石による円柱が
124本立ち並んだ
四つの建築物が
作られました。
この4つの美しい建物に
囲まれている
印象的な、
“ ライオンの中庭 ”は
現在、人気のある観光場所として
多くの旅行者が訪れています。
また宮殿の天井には、
エジプトやイランなどの
東方エリアからの
精巧な技術による
ムカルナス様式を用いた
彫刻による荘厳な装飾が
取り入れられています。
アルハンブラ内の、おすすめ観光場所は?
アルハンブラの全体は、
周囲の緑豊かな
自然エリアを合わせて、
とても広大です。
※観光ではスニーカーなど、
歩きやすいシューズで
行くほうがいいです。(^^)
その中で、
はるばるスペインまで
観光にきたからには、
一度は見ておくべきですよ!と思う、
おすすめの観光場所を、
ご紹介しますね。(^▽^)/
おすすめ場所No1は
アルハンブラ宮殿観光エリアにある
ナスル朝宮殿の
ライオン宮エリアの「ライオンの中庭」
(Patio de los Leones
:パティオ・デ・ロス・レオネス)で、
人気の観光場所です。
「ライオンの中庭」 は、
中庭の中心エリアに
集まるように
12頭のライオンが円を作り、
その上の水盤に、
美しく流れる
噴水があります。
周囲は回廊で
囲まれていて、
その噴水(中心)から
水路が四方に
作られてあります。
上から見ると、
長方形の庭が四つに
分かれたように見えます。
この様式は、
基本的なイスラム庭園 “ 四分庭園 ”です。
また “ 10名のアラブ人の
貴族たち ” が描かれた、
ライオンの中庭の東エリアに位置する
“諸王の間”(Sala de los Reyes
:サラ・デ・ロス・レイイェス)があり、
“ 法廷会議の場面 ”
ともいわれており、
“裁きの間”(Sala de la Justicia
:サラ・デ・ラ・フスティシア)の
名称もあります。
そのほか、
王が目通りで使用した「アラヤネスの中庭」
(Patio de los Arrayanes:
パティオ・デ・ロス・アラヤネス)や
さらに天井の、
精巧で荘厳なデザインに驚かされる
「ニ姉妹の間」(Sala de las dos Hermanas
:サラ・デ・ラス・ドス・エルマナス)など、
イスラムとの歴史を
知ることができる
建造物やデザインを
見ることができます。
またアルハンブラ宮殿エリア観光で
見逃せない
ヘネラリフェ (Generalife)は、
アルハンブラ宮殿の
北部エリアの “太陽の丘 ” にあります。
ナスル朝の時代に
用いられた、
夏の別荘です。
このヘネラリフェには、
(イスラム建築の中でも
保存状態が、
もっとも良い一つといわれている)
長く続いている
池の周囲に
噴水や、
美しい花々などが
咲いている
【アセキアの中庭】(Patio de la Acequia
:パティオ・デ・ラ・アセキア)が
設置されており、
心和む観光場所です。(^^)
そほのか、カルロス5世の宮殿(Palacio de Carlos V
:パラシオ・デ・カルロスV)や、
カルロス5世の宮殿2階に
設置されてある、
アルハンブラ美術館(Museo de la Alhambra
:ムセオ・デ・ラ・アランブラ)では
アルハンブラ宮殿の
発掘時に関する
すばらしい展示物を
学びながら見物できます。
さらに、
神聖さを感じさせる
サンタ マリア 教会(Iglesia de Santa María
:イグレシア・デ・サンタ・マリア)や、
緑美しいリンダラハの中庭(Patio de la Lindaraja
:パティオ・デ・ラ・リンダラハ)など、
じっくり見学するためには
1日観光では足りないほど、
多くの素晴らしい建築物や
美しい景色と出会えます。
スペインとイスラムを
同時に感じたいという人は、
広大なアルハンブラ宮殿へ
ぜひ訪れてみてください。(^^)
※またアルハンブラ宮殿への
入場券購入や、
アクセス方法、
さらにグラナダの観光名所や、
おすすめのレストラン、
パラドール宿泊などについては、
で紹介しています。(^^)
これが夜間アルハンブラ観光!
Antonio Callejón:Visita nocturna a la Alhambra (Reportaje GCF TV)
※スペイン語字幕での表示を選べます。
イルミネーションが美しい
夜間のアルハンブラ観光の
様子がわかります。
※個人旅行での
夜間アルハンブラ観光は、
昼間と違った
宮殿をみることができますが、
スペイン初めての
個人旅行なら
周囲の景色もわかる、
「昼間の観光」を
お勧めします。(^^)
ライオンの中庭(Patio de los Leones)の歴史
この動画では
「ライオンの中庭」の歴史が
よくわかります。
字幕も選べるので、
スペイン語の
ヒアリング練習にもなりますよ。
Historia del Arte 2.0:Historia del Arte 2.0 | La Alhambra | Patio de los leones
では、次回も楽しく
スペイン語を学びましょう。
Hasta luegooooo (⌒∇⌒)ノ””